2009年7月11日 (土)

総集編その5

総集編5回目は、片山前知事が充実させた鳥取県立図書館と県内の情勢のことです。「鳥取と比較されれば困る」と逃げるのが充実できない教育行政です。

いくら、緊急雇用対策でも司書を有期雇用で打ち切るような中途半端さでは、読書推進の数字が上がらないと思われます。知事が陣頭指揮を取って立て直した鳥取県のことを以前書いた内容です。

図書館行政が全国NO1の鳥取県は、公共図書館だけでなく、学校図書館の充実もNO1です。人口も秋田県の半分以下ですし、公立学校の数も秋田の半分以下です。「公共図書館も学校の数も少ないから、すべてに行き届くのは当然だ」と言い返したり、「予算のある所と勝手に比較するな」と思う現場を知らない行政の上役もいると思いますが、これは言うまでもなく前知事の片山善博さんの図書館に対する考えや情熱が伝わった結果だと思います。

私も片山さんのことが紹介されている本を最近少しずつではございますが、図書館に対する考えを述べた本を貸し出しています。片山さんが、図書館に対して興味を持ったきっかけは、娘さんと一緒に図書館に行ったことがきっかけでそれで大変興味をもったのがきっかけだったそうです。「司書は魔女になる」を書いた司書の大島真理さんの本でも話題になった「自殺したくなったら図書館へ行こう」というアメリカの図書館のスローガンを見て「図書館は生きていく力を受け取ることが出来る場だ」と言っていますし、「自分が生きていくには色々な術がある、その術を探し出すには図書館が必要だ。」と県議会の場で仰ったそうです。それに対して議員からは「図書館ではなく、お寺や神社にいけばいいじゃないか」と言われましたが、「僧侶の話を聞いて生きる勇気を与えてくれることも当然ある。図書館には生きていく力と言うのは当然与えてくれるのではないか」と仰っています。実際に鳥取県立図書館には、「闘病記文庫」と言うものがありまして、病名によって本が配架されているんです。鳥取県立図書館では司書みんなが、「病気を克服するための本のレファレンス法」を研修したりもしているんです。この話を聞いて県立図書館で自分の病を克服するための本をレファレンスしてもらい、手軽にできるリハビリを実践したら少しずつ体が取り戻ったというエピソードを思い出されます。

前にも書いたのですが、鳥取県立図書館は市町村や学校を支援する司書も、資料担当司書もみんな来館する利用者を大切にします。司書みんなにただのお役所仕事的な会議や打ち合わせだけでなく、「闘病」など色々なテーマを決めて定期的にレファレンスの研修をしております。片山さんが図書館に興味を持ち、自分の図書館を利用した経験や利用して良かった事を鳥取県民みんなに分かち合ってもらいたいし気持ちを伝えておりますし、「アウトソージングは絶対に図書館には馴染まない」ことを議会の場でも訴え続け、議会から誰一人も「行政改革のために指定管理しろ」と言う議員は誰一人もいません。

図書館は教育委員会の生涯学習課とか社会教育課の出先機関としてどこでもやっていますが、鳥取県は教育委員会から切り離し、完全に県の直営にしております。これは片山さんの考えで、教育委員会を通して県に予算を求めるやり方ではなく、図書館長以下職員、司書が県に対して要求をしやすくするために教育委員会から切り話した大変、型破りな発想です。

秋田の場合、教育庁あるいは教育委員会を通さないと無理でしょう。何故ならば県だけでなく市町村も教育委員会が一生懸命に図書館をかばう立場であり、知事部局あるいは市町村長部局だと、とんでもない行政改革の餌食になるのが目に見えるからです。これは、私が感じたことですがこのブログに「鳥取県の素晴らしさ」を紹介したら、図書館で「鳥取県の図書館行政について詳しく書かれた本はありませんか?」あるいは「片山前知事がやってきた図書館改革のことを書いた本を調べたい」とレファレンスを依頼すると「鳥取県?そう言えば、片山さんのやってきたことはあまりにも有名ですよね」と返事する図書館もあれば、私が片山さんのやってきたことをレファレンスカウンターで説明し、周りにいる司書あるいは職員が「鳥取県」と聞くだけで怖気づいている図書館もあります。

「予算が少ない」「あれもダメ」「これもダメ」「低予算で仕事量だけふえる」現状はどこも一緒。全部マネはできなくても秋田も鳥取県に学んでもらいたいし見習って欲しいです。司書が利用者と接する大切さも「司書それぞれの能力を引き出すため」と言う考えで非常に共感が持てます。

「生きていく力としての図書館」「図書館にはアウトソージングが馴染まない」

「アウトソージングは図書館に馴染まない」こと。議会でも片山さんが、「図書館はアウトソージングしません」と明言し理由を説明したら「それもそうだね」と言われたそうです。ただ本を貸出して返すだけではなく、深い知識を持ったスタッフがレファレンスと言う知的サービスをする。これには当然蓄積が必要です。3年に1回ずつスタッフがコロコロ変わるようであれば、知的サービスをするには難しいだろうと片山さんも我々と同じように思っています。

鳥取県は、県立図書館を完全に教育庁から切り離し、独立機関として運営されております。図書館長が直接知事に予算要求がやりやすいようになったと言われております。

支援も両立して直接サービスの質を落としていない鳥取県立図書館に秋田も見習い学ばなくてはならないと思います。

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2009年7月10日 (金)

総集編その4

前川恒雄さんのことを取り上げておりますが、最後にこれを載せて締めくくります。

前川恒雄さんの本で「われらの図書館」で「よい司書であるためには」と書かれている所がありましたので、ご紹介しましょう。

1.奉仕の精神

2.本を知る

3.カウンターに立つ

4.ねばり強く

5.勇気を

と5か条を述べておりました。1.では市民のために相互協力をし市民の知性を高め市民の求める本をあらゆる手段で提供するためにいるのが司書である。これは、当たり前のことですよね。本のアドバイザーですから。2.については、探している本との結びつきに関わることであり、本や著者のことばかりだけでなく本の持っている力を知ることも大切ですよね。

特に3.。そうすることによって利用者の要求を知ることになる。図書館に対しての不満も実際に司書がカウンターに立たないと分らないことばかりです。さて「図書館に対しての要望が言いたいのであれば、ここから出て行って下の事務室に言ってください」と利用者を挑発させている人も中にいました。本の事だけでなく、図書館という施設の中で利用者がどんな問題に悩まされているか、例えば「車椅子の駐車スペースに健常者が無断で駐車した」「車椅子スペースや公用車スペースにドサクサ紛れで図書館職員が無断駐車し職員が悪いことをしている」とかそんな現状も把握するのも司書の務めではないでしょうか?

学校や市町村を回るのも結構ですが、利用者がどんな事に悩まされているのかとかも利用者の現状とかも把握しながら行った方が役に立つのではないでしょうか?本のやり取りも本来は司書の栄養にならなくてはいけないはずです。本にも書かれていましたが図書館学を本当に学問にするためにはカウンターで疑問を持ち学び考えている図書館の仕事も図書館学もカウンターに根がある。そこで利用者から日々学ぶことが全ての基礎だ。とここまで述べています。実際にカウンターに経験の浅い人や非常勤や限られた職員だけを置いている図書館があり、ベテランは事務室にいて目録や選書の仕事をしているか、外に出て歩いているかです。「カウンターは誰にも出来る」と言う考えが出ているからでしょうか?

鳥取県立図書館の支援課長も前川さんと同じ事を仰っています。ちなみに前川さんは、滋賀県立図書館に在職中、館長でありながら自らカウンターに立って利用者の心を掴む努力をしました。普段から利用者の心を掴む努力をしないで外に出て歩いたり、事務室に篭もることは前川さんの言葉や他の司書の言葉を借りて言えばズルイ、卑怯だと思います。

4.ねばり強く。前川さんは地道に年数を重ねて石を積み上げるような仕事を強く続けてこそ市民の中に根を下ろした図書館になれると仰っています。私は、前にも書いたのですがレファレンスで「ありません」「わかりません」で終わらせず、最後まで諦めないで解決に結びつけれるこれも粘りだと思います。

5.の勇気を。司書は勇気を持たなくてはいけない。図書館にはまだ古い考え方、官僚的な考え方が残っていてそれが仕事の邪魔をする。合理的で住民本位の仕事をしていくための改革をしなくてはいけない。本当にお役所的な体質が残り、それが邪魔をするからいいものが失われていったり・・・・。これを変えていく勇気を。本当にその通りだ。

もっと利用者を理解する努力をして利用者に接して築き上げるからこそ司書ではないか。前川さんのこの本を読んで、利用者の立場からも改めて、前川さんの精神を実現して欲しいと願っています。

前川さんが仰った良い司書であるための5カ条。時代の変化で実現できないことが本当に残念でたまらない気がします。県立と市町村立図書館の公共図書館の役割がまったく違うとか市立図書館と県立図書館のサービスを比べること事体筋違いではないかと言われることは承知の上ですが、どんな立場の図書館でも本と利用者と司書があって初めて成り立つものではないか?と思います。

最後に。

外国では、図書館司書という職業は博士号並みに待遇する国があるそうです。フィンランドみたいなところでは、司書も非常に重要な仕事でかなり待遇されているようです。日本ではどうでしょうか?資格を持っていても図書館で働いていなかったり、司書の仕事が時給で働く仕事だったり、身分は司書も派遣社員だったり・・・・・。

外国と日本では何でこんなに違いがあるのでしょうかね?

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2009年7月 9日 (木)

今、考えてみると

ずっと、前川さんのことを書いて今気がついたことなのですが、滋賀県は、図書館の館長を東京や他県から招いているケースが前川さんの時代から現在まで続いております。

現在も東京の図書館で経験を積んだ司書、あるいは館長を滋賀県に呼んでいることがあります。

私も思うのですが、県立図書館も市町村図書館も滋賀県のマネまではいかなくても、よそで実績を上げてきた司書や館長を秋田の公共図書館の館長として受け入れ、一気に方針を変えた方が秋田も変わるのでは!?と感じさせられます。

秋田には秋田のやり方があるかもしれませんが、秋田県立図書館および他の公共図書館を見ていると他で館長を経験した実績がある司書を館長として受け入れれば体質も雰囲気も変えられるんでないかと思います。

館長自ら、現場主義者の方が秋田の数字は向上できると確信したいのですが。

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総集編その3

前川恒雄さんの著書「われらの図書館」「移動図書館ひまわり号」は、出版されて25年以上経過しますが、司書でない利用者の立場の私が読んでも元気が出る本でした。経済状態の悪化でもちろん財政難に陥り図書館にも影響して「今の時代に合わない」と思われる方もいるかもしれませんが、もっと基本を学んでほしいと思う図書館がこの秋田にも見られます。

こんな、時期だからこそ前川さんを振り返るのもいい方法ではないでしょうか?

滋賀県のことは、滋賀県教育委員会の生涯学習課の図書館担当にお尋ねすることができました。滋賀県は確かに日本で一番、公共図書館機能は充実されていますが、これも数年で実現したものではなく、20何年もかけてじっくりと取り掛かったのが現在になって成果が現れていることだそうです。

現在は、県が市町村図書館へ補助金を出してはいませんが、前川さんが滋賀県立図書館館長として招かれた時期はまだ予算が沢山ある時期だったそうです。現在も県外から館長を招いている図書館は何箇所もあるそうです。

前川さんがいた時代から、県立図書館として当たり前の機能は充実させてきたことは言うまでもないのですが、滋賀県の生涯学習課の担当の方も仰っていました。

「市町村や学校の支援と色々なところのバックアップは県立図書館の機能としては、もっとも重要ですが、それぞれの担当が日々交代でカウンターでのレファレンスサービスをこなしてもらわないと他への協力する時には、うまく生かすことはできません。滋賀県立図書館は司書の非常勤は殆どおりません。カウンター業務などの直接サービスも司書みんなが一丸となってやってもらい、それぞれの役割に生かしてもらうことが県立図書館として重要なことだと思います。カウンター業務の専業化と委託化と非正規雇用だけしかやらないことはとんでもない話だと思います」と仰っていました。鳥取と同じ考えで「日々の来館者への直接サービス無しでは支援が出来ぬ」と言う方針を貫いているようです。

全体の貸し出しから利用率まで数字を上げるのは、直接サービスで色々掴み取った日々の自己研鑽がないとダメだと言う答えは鳥取と滋賀で実証されていることをどうか忘れないでもらいたいですね。

「直接サービス、直接の対応ができないと支援の効果が上がらない」

「前川恒雄さんみたいな方が秋田の公共図書館の館長だったら・・・。」と最近、よく感じるようになりました。田井さんや他県の市民団体で現役の司書の方からすすめられて日野市立図書館を立ち上げ、その後に滋賀県立図書館に招かれて館長を務め滋賀県内の図書館振興に貢献した前川恒雄さんの本を何冊も貸し出して読んでそう思っていました。前川さんの本は、図書館で働く司書だけでなく、司書でない職員、図書館や社会教育、生涯学習に携わる学芸員の皆さんにも本当に読んでもらいたい本です。逆に利用する立場の皆さんにも読んでもらえると大変感動しますし、共感が持てるようになります。

前川さんの著書「われらの図書館」で「本を選書するには、利用者の気持ちを知ることである。そのためにはカウンターに出て利用者に接していなければいけない。どういう本が読まれているのか、真剣に求められるのか、読んだ本についてなんて言うかに注意して、利用者の気持ちを自分の者にしなくてはいけない。だから事務室だけで仕事をしているものには本を選ぶ資格はない」と本の中で仰っていました。

かなり、厳しいことを仰っていますが、利用者に司書が背を向け利用者に接することを放棄する図書館は指定管理を進めるところや色々な地域の都道府県図書館にも及んでいるお話を他県で市民団体をバックアップしながらも司書として働く方からもお話は伺います。それから、他に交流するようになった他県の司書からお話や愚痴を伺うと、「都道府県立図書館は市町村や地域の学校を指導する立場と良く言うけど、「指導する立場」と言う表現は、都道府県立図書館の司書が一番偉いといっているようなものであるし、お役所体質の縦社会ではないか?図書館司書は縦でなく横の繋がりであることだ。司書はみんな同じ。差別する表現はやめて欲しい」と仰っています。

前川さんの話に戻りますが、この「われらの図書館」でも取り上げていますが利用者も利用者の目で図書館を見るようになります。そして、利用者によく接して利用者を理解する努力をする司書はどんな本を置いて欲しいかをどんな図書館になって欲しいか分かるようになります。

「利用者に接していると誰もが必死に本を探しているのが分かる。人間はほとんど本能と言ってもいい知的向上心を持っていて美しいもの、正しいもの、勇気付けるものに接したいと思っている。何かいい条件によって、向上心が曲げられたりあきらめたりしている人もいるが、たいていの人は機会と刺激があればいい本が読みたくなるものである」この本を読むこと自体も向上心が持てると思いますが、図書館にとっても利用者にとっても・・・・・。

図書館も前川さんの本を選定して沢山の著書を置いておりますが、「図書館に関係する本だからとりあえず置いた」「内容は良く分かりませんが図書館に関係しているから置いています」ではなく、是非とも携わる皆さんは読んで貰いたいですよね。発行してから20年以上経過するものもけっこうありますが、実際に現場で働く司書の方から伺うと「図書館学を学ぶ時によく読むように先生から言われました」と仰っていました。

前川さんの「われらの図書館」にも書かれている一部のところですが、「都道府県立図書館は市町村立図書館を指導したり調整したりするのではなく、市町村図書館に学ばなくてはいけない。市町村立図書館は市民の利用の要求に学んで現在見られるような発展をなしとげた。県立図書館は同じようにし町村立図書館の要求に答え、市町村立のサービスによって県立図書館は発展することができる。もし、今までと同じように県立図書館と言うだけで市町村立図書館の上にあると思い込み、市町村立図書館に学ぼうとしなければ県立図書館は近い将来その存在理由を問われることであろう」と指摘しています。

滋賀県が今でも貸出率がナンバーワンです。

どうすれば実績が上がるのか?もっと見直してほしいです。

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2009年7月 8日 (水)

総集編その2

前川恒雄さんのことを触れておきたいと思い、続けて書き込んでおります。前に書いた内容ですが、改めて振り返ってもらいたく総集編として取り上げたいと思います。

鳥取県よりも図書館振興を進めたのは、ご存知滋賀県です。ご紹介した前川恒雄さんが10年間司書でありながら館長として勤め、図書館振興や図書館行政を根本的に変えたのが滋賀県立図書館です。他県で図書館の市民団体をされている方からの情報によると、滋賀県立図書館も見学に出向いた市民団体もあるそうです。見学に出向いて、皆さん驚いて帰ってくるようです。ホームページはこちらhttp://www.shiga-pref-library.jp/

ここの図書館は、職員数が30人と県立図書館としては、人数が極めて少ないのですが、司書資格者は26名と鳥取県立図書館よりも多いです。開館日数や時間なんかを見てみますと毎週月火と2日休み、無理をさせていません。時間も朝10時から平日は18時まで、土日祝日は17時までとなっています。見ていると無理に開館日数を多くせず、県立図書館の質を守り通しているようです。

レファレンスの対応ですが実際に問い合わせたらきっちりと回答が来ました。「司書それぞれに資料受け入れや市町村、学校支援など担当は分かれますが、当館では司書26名みなさんが、ちゃんと交代でカウンターに出て利用者と接しています。前川さんが館長として在籍した時に県立図書館としての市町村、学校のバックアップさせる役割は勿論ですが図書館の基本は館内での貸し出しで貸し出しする際には司書みんなが、一丸となって利用者に対応するのが基本と教えられ、県立図書館としての役割を果たしながら、基本を守っています」と回答していました。

前川さんも在職中は館長でありながら、司書でしたので自ら利用者に接し、利用者を理解する努力をし、滋賀県の事を部下に聞きながら自己研鑽し、自ら陣頭指揮を取っていました。前川さんは、図書館と市民とのあり方をよく考えている方です。公共図書館や図書館行政のトップは何故、司書でないのか?我々、利用する市民よりも先に現場の立場からもそう思っております。

秋田でも秋田市立明徳館の前館長は、司書であり現場も利用者も大切にしてきた方でした。本当に図書館のことを思う行政は、館長あるいは副館長自ら司書であった方が改革できるのでは!?と思います。知り合いの図書館評議会の方から伺ったのですが「何故、館長や副館長は司書でないんですか?」と突っ込まれたことがあるそうです。図書館行政をしっかりさせるのであれば、私は滋賀県や鳥取県のように司書みんなが、県立図書館本来の役割を果たしながら、自分の所へ来る来館者を逃げずに大切にし、トップも利用者の前に出て来て利用者の感覚を掴むことだと思います。そんな姿であれば、他の市町村図書館や学校図書館へ示しが付き、「自分の所も変わらなくっちゃ」と言う気にさせてくれるのではないでしょうか?

今でも前川さんの本を読んでいると、思うことがあるのです。「秋田にも前川さんみたいな方が県立図書館の館長であったら・・・・。」図書館のトップも司書でないとここまでやれないというお手本を我々に見せているような気が致します。

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2009年7月 7日 (火)

総集編その1

このブログをリニューアルで休止する前に、今まで書き込んでいた内容からまた改めて振り返ってみたいものを総集編として書き込みたいと思います。

メッセージとして伝えたいことは前川恒雄さんのことです。これは、ブログを新しくしても引き続き伝えていきたいことです。

東京の日野市図書館の館長、滋賀県立図書館館長、大学で図書館学を教え、公共図書館を発展させる為に尽力した前川恒雄さん。私は、図書館のあり方を書いた本を片っ端から読み漁り、市民団体に携わる司書の方や図書館学を教えている先生から「前川恒雄さんの本を読んで学習し住民運動をする為の力になって欲しい」とアドバイスを受け、図書館からこの方が書いた著書を貸し出しして読むようになりました。

これが、私の図書館に対する想いです。前川さんの本は是非、図書館員だけでなく多くの図書館が好きな方にも読んでもらいたいです。

この団体で司書をされている方も「司書は、どんな担当だろうと利用者に接するのが基本だと思います。全国でも同じ場面に直面しているんですね。図書館を何とかしようと真剣に 考える人たちの輪が広がり、全国組織ができて、国や自治体に積極的に働きかけてくださっている姿を見るとまだまだ希望はあるぞと、 一図書館員としてありがたい気持ちでいっぱいです。」と言うメッセージを頂きました。

昨日、早速秋田県立図書館で前川恒雄さんが書いた「われらの図書館」http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480853752/を貸し出しました。少しずつ読んではおります。その中から「図書館の仕事も図書館学もカウンターにその根がある。そこで利用者に学ぶことが、全ての基礎である。ところが日本の図書館ではカウンターに経験の浅い職員を置き、ベテランは事務室で分類や目録作り、選書の仕事をするのが当たり前にようになっている。アルバイトをカウンターに置く図書館もある。「カウンターは誰にもできる。」と考えているからである。イギリスでは貸し出しであれ、どのカウンターにもその部門の男性や女性の庁が出ている。彼らは、そうでなければ長としての職務を遂行し、部下を訓練できないことを知っている。もちろん館長もカウンターに出る。それからさらに外に出て、迷っている人や何かを探している人に声をかけ案内したりまでする。そうでなければ館長はつとまらない」

前川さんは、県立図書館の館長を勤めながら、館長自ら時々カウンターに出て利用者を大切にして自分の資質だけでなく部下の資質を上げる仕事ぶりを見せました。館長自ら利用者から慕われているのです。私がお偉方に「秋田市立図書館は全員野球で利用者を大切にしている。今の県立は何だ!!」と言えば、「公共図書館でも市町村と県立は訳が違うし、役割が違う」と言い、逆に「鳥取県あたりは、県立図書館の役割はすごいです県立図書館でも利用者を大切にしています。」と言い返すと「秋田は金がないできない」の一点張りです、どういうことでしょうか?

貧しい鳥取県、それより先に滋賀県も図書館行政はしっかりしていますし、県立図書館の役割を果たしながら、利用者を大切にしております。そして、館長を務めていたときも「自分が利用者に接しないと不安だ、さび付くようである」「館長が自ら利用者の前に出てきてやらないと館長どころか図書館が馬鹿にされてしまう」「最近の司書は粘りが足らん。すぐに逃げようとする」とまでメッセージを伝えています。

秋田県のどこの公共図書館とは言いませんが、この前川恒雄さんが館長を務めると真っ先に部下にカミナリが落ちそうな図書館、かなり存在しそうですね。私は、秋田の図書館行政にも前川恒雄さんや前に紹介した田井郁久雄さんのような救世主が必要だと思っています。現場熱心な司書、企画力、開拓出来る司書、指導力がある司書が秋田にも色々な図書館に散らばっていますから、この皆さんと、前川さんや田井さんみたいな指導者が図書館行政をやれば、「ワースト」からの脱却と「利用者に熱心な司書」が増えるのではないでしょうか?

予算減が当たり前なご時世に合わないと思われがちですが、このご時世だからこそ前川さんがやってきたことを振り返るのもよいのではとつくづく考えさせられます。

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2009年7月 6日 (月)

プラネタリュームと読み聞かせ

本の読み聞かせとプラネタリュームの組み合わせ、昨日より児童会館の初の試みで行われました。これは、児童会館でないとできない企画です。

児童会館のプラネタリューム、小学校5年以来で本当に久しぶりでした。

久々に星を眺めましたし、それに本の読み聞かせ、椅子のリクライニング。

さすがに眠い・・・。でなく、大変癒されました。

7月のみ毎週日曜開催なので、多くのこどもたちに見てもらいたいです。

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2009年7月 4日 (土)

ホームページ、ブログを閉鎖いたします

今月31日を持ちまして、「秋田県の図書館をみんなで考えよう」「豪石の図書館エッセー」は一時終了させていただきます。

終わる理由として

ココログは使い勝手が良かったのですが、頻繁にサーバーに障害を起こしていたことです。こども図書館の行事の話題は特に画像つきを心がけていたのですが、画像がのっからないのが最大のネックです。

一度、図書館について語るブログをゼロから考え直したい。

現在、持っている「秋田県の図書館を・・・・・」ホームページとブログを一つに集約したい。

できる限り、全国の市民団体とコミュニケーションを図ったブログにしたい。

今までの書き込みも現役の司書の方から書いていただきましたが、もっと多くの現場の司書の方と交流ができるようなブログにしたい。

自分は勿論、図書館側も大切にしたブログにしたい

色々と心境の変化もあり、メッセージを伝えるだけでなく情報交換や交流を目的にしたものにしていかなくてはと言う気持ちが強くなりました。

暇を見て、引っ越し先を探しておきます。

まだまだ、言いたいことが山ほどありますが。

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教育格差

NHKのニュースでやっていた話題ですが、奨学金を返すことができず学業を断念する若者が増えているということです。

苦労して大学に入っても、卒業して借金として残ってしまう。学びたいのに学べないという深刻な状況です。日本の奨学金制度に問題があるのではないかと指摘されております。

日本での奨学金は貸与型ですが、アメリカやイギリスでは、学びたくても学べない人のために給付型の奨学金制度で保証しております。韓国でも最近、給付型が始まりました。

せっかく進学しても大学を中退しなくてはいけない、これが今の日本の教育格差です。誰でも平等に学べる仕組み作りをと思いました。

私は、高校の後は三流の2年制しか出ておりませんが、今改めて「自分も大学で学びたかった」と心から思っております。

不景気とはいえ、2年制と4年制大学卒業では、集まる企業の求人も会社も世間も人の見る目がまったく違うのです。大卒でないと社会って人をやたら白い目でみるんですよね。

社会に出てからがどうのこうのじゃなく、本当は誰もが平等に学べて平等に働ける世の中が一番理想です。

奨学金の問題だけでなく、他の事にも教育格差はあるのではないでしょうか?

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2009年7月 3日 (金)

うんざりなテレビニュース

景気の低迷でボーナスの大幅な落ち込みなんてニュースやっておりますが、私はもらうようりももらえない人やもらえない会社が多いのに、公務員に支給された話を聞くと余計にうんざりだなと言う気持ちです。ひがみではありませんが・・・・・。歴史で学んだ所得倍増の時期が大変うらやましいと思います。

会社にいると売り上げ向上とか売上を維持するだけでもボーナスの査定に影響するからみんなが、一生懸命にお客さんを大切にして、商売に精を出してボーナスの査定がどうなるか楽しみだとみんながそんなモチベーションをもって頑張ったものでした。

私は、ボーナスをもらうとボーナスの半分近くは車のローンで持っていかれた時期もありますがお金を貯めては、頻繁に東京に遊びに行ったり、仙台へ遊びに行ったり、新潟や北海道の温泉に入りに行ったりしましたよ。沖縄も秋や冬に数回行きました。

そんな、モチベーションや楽しみをもってみんな安月給ながらも生活できてたし、希望を持って働いていたのに会社のボーナスがなくなったり、従業員を減らしたりでうんざりです。

だから、ボーナスや日銀の発表のニュースを見るだけでうんざりです。

それと、秋田をスポーツ立県にするっていうニュース。

スポーツも大切ですが、もっと教育立県にする一環で図書館にも金をかけるべきではないでしょうか?学校と同じくらいに。

秋田市以外の市町村は、やる気があるところとないところの雲泥の差が激しすぎるし、これは教育庁も県立図書館もどうにもならないと思います。せめて、足りない物の補い程度に留めて、学校図書館(義務教育も含めて)市町村にも司書の配置と購入予算を県が面倒みる政策をやらないと立ち直りは難しいと思います。

さて、スポーツの話にも触れますが、間もなく夏の高校野球で。皆さんご承知のように秋田の高校野球は夏の甲子園で11年間初戦負けです。

秋田の高校野球のレベルを向上させるのもスポーツ立県ではないでしょうか?

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